死後、魂は海の彼方に渡りやがてソーロンの夜に帰る。
八重山で今も行
われている旧盆での先祖とのユーモアに満ちた質疑応答は僕の中に消えることのない波紋を残していきました。
遥か昔、自分が旅への好奇心を初めて感じた父との約束、そして故郷和歌山の海より補陀落渡海の果てに黒潮の流れに逆らって琉球にたどり着いた日秀上人。
時や運命を遡ることができるのならば。
後悔の多かった自分と亡き父の半生、互いに語りきれなかった思いをやり直すことができるのならば、今、何を語るのか。
海の向こうにあるというニライカナイという存在とその死生観について。
豊かさを教義としてではなく、実感として、そして大きな循環を感じられるのならば、
先祖という死後の存在は絵空事ではなく実感として感じることのできる魂の行く末なのかもしれないと感じました。

You may also like

Back to Top